◆ ディカプリオの相手役が決定？ イーストウッド監督「J・エドガー」

ディカプリオの相手役が決定？　イーストウッド監督「J・エドガー」
クリント・イーストウッド監督の「J・エドガー（原題）」の内容が少しずつ明らかになってきてます。
「J・エドガー（原題）」はFBI：アメリカ連邦捜査局の初代長官J・エドガー・フーバーの生涯を描く伝記映画。
レオナルド・ディカプリオが主演する事になっています。

J・エドガー・フーバーはFBIの初代長官として有名ですが、1924年5月10日に任命されてから、1972年の自らの死まで、なんと50年近くの長きに渡り長官職に就いていました。
日本では考えられない長さですが、アメリカでも現在はFBI長官の任期は10年までに制限されています。

それだけ長くFBIという特殊な機関の長官でいたわけですから、当然その権力と影響力も強大になり、FBIを大きな影響力を持つ組織に作り上げた点では評価されますが、権威を盾にした諜報活動や政治的な活動など強すぎる権力行使が大きな非難を受けています。

もともとは司法省に入省したフーバーは司法省の諜報部門の長となり、1921年に捜査局副長官、1924年に長官となります。
その後弱小官庁だった捜査局を改革し、私生活を調べ職員を次々に解雇、アメリカ全土から優秀な警官を採用し、1935年には捜査局が連邦所作曲として変革改名され、1939年にはFBIが国内の諜報分野で飛びぬけた組織となります。ただ人種差別主義者であり有色人種をほとんど採用しなかったそうです。
フーバーについては、非公式情報として大統領も含めた政治家達のスキャンダルなど情報を収集する事で影響力を強くしていった、また同性愛者であり服装倒錯者であったなどの話もあります。

今回のイーストウッドの作品では、そのフーバーの片腕でFBI副長官のクライド・ドルソン役として、「ソーシャル・ネットワーク」で双子のウィンクルボス兄弟を1人で演じたアーミー・ハマーが交渉に入っている情報が流れています。

ソーシャル・ネットワークはSNSのFacebookを創設したマーク・ザッカーバーグを描いた映画で、日本では来年の1月15日から公開。

映画「J・エドガー」ではFBI長官として影の大統領とまで言われたフーバーのキャリアに焦点を当てるもので、同性愛者としての側面には重きを置かないと見られていますが、「ディカプリオと恋人役の俳優のキスシーンは予定されている」とのことです。
クランクインは来年2011年の初頭の予定。

脚本は「ミルク」でアカデミー脚本賞を受賞したダスティン・ランス・ブラックが手がけており、
フーバーの個人秘書を50年以上勤め上げたヘレン・ガンディ役にオスカー女優のシャーリーズ・セロンがオファーをされているという情報も出ています。

イーストウッドの作品にしては、やけに有名どころを揃えてきてます。
たしかに過去にも有名俳優をいい所で使う事は幾度もありましたが、ここまで揃えてくることは珍しいように思います。
内容的にも若い頃の自分の出演作と違い「派手ではないが、いい映画」を撮るということで安定していますから、今から期待の映画です。